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10円の貴重さ
大学生の頃親元を離れて一人暮らしをしていました。
その日は普段よりもアルバイトの上がりが遅く、家に帰って食事の準備をするのが面倒くさくなりました。
普段はきちんと自炊していたんですけどね。
コンビニのお弁当で済まそうと思ったのですが、給料日まで日数が在りますので、一番安いのり弁当とお茶の組み合わせです。
最後の一個だったお弁当と缶のお茶を手に取りレジへ。
ここまでは順調でした。
問題発生はこの後。
財布の中身を見たのですが、財布の膨らみはお札ではなくてレシートの束だったんです。
これが全部お金だったらなと思いながら小銭を確認。
細かいのが多かったですが、どんぶり勘定でなんとか足りそうです。
しかし何度数えても十円足りないんです。
後ろに何人か並びだしましたし、怖いお兄さんの舌打ちも聞こえました。
缶のお茶を諦めれば足りるのでそうしようと思ったら、ポケットの中にようやく十円を発見しました。
この時程十円の貴重さ、お金のありがたみを感じた事は在りません。
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